俳句散歩
ここ3〜4年月に1度地域の句会に参加しています。
文章を書くことが昔から好きでしたが、俳句に特に触れる機会はなく、やりたいと思っていたわけではないのですが、友人が自分の飲食店で句会を始めると聞いて、なんとなくピンときて、初回から参加しています。
文章を書くことが好きというより、日本語が好き。美しい日本語が好き。毎回そんなきれいな言い方があるんだ、そんな表現があるんだと、新鮮な驚き。そんな発想があるんだ、そんな風に感じるんだと、人間の機微に触れるのもおもしろい。
月に1度の句会のために、日々俳句のヒント探し。俳句には季語があるので、毎日の生活のなかで季語、季節に敏感になりました。四季どころではない、1日1日の季節の変化を気にして生活すると、それだけで毎日の生活はものすごく味わい深いものに。
加えて毎日のなんでもない暮らしの小さな出来事、小さな喜怒哀楽、俳句の視点で思案してみると、ちょっとしたこともおもしろい。つらいこともどうにもならないことも、俳句にするとおもしろい。人生を達観する術を身につけたようで、とても生きやすくなりました。
今ではすっかり俳句にはまっています。
突然の一斉休校。思い立って鎌倉の俳句友と子連れ吟行へ出かけることに。お寺で集合し、海岸を3時間ぐらいのんびりぶらぶら。子どもたちはちょこっと俳句作ったり、鬼ごっこしたり、貝殻拾ったり、石を投げたり、走ったり、歌ったり、またちょっと俳句作ったり。大人たちは俳句作ったり、季語を探したり、喋ったり、子どもを追いかけたり、またちょっと俳句作ったり。
うちの次女はなんだかスイッチが入って、春の季語を使って次々と俳句を作っていました。春の風、春の海、春休み、梅、桜、桜貝、、、。
お家の中でも食材や生活にまつわるたくさんの季語があります。なんの道具もいらない俳句作り、大人にも子どもにも、おすすめです。