お雛様
雛人形を出しました。
これは父子が作ってくれた紙粘土のお雛様。小さい子だからこその紙粘土の味わい。
わたし雛祭りの日が誕生日なので、雛人形には特別な思い入れがあります。実家には立派な七段飾りのお雛様があり、毎年母と一緒に出して並べた思い出がずっと残っています。
母は大家族の嫁で、子ども3人。祖父母の介護もしながら内職もしていたので、毎日座る間もないくらい慌ただしく過ごしていました。忙しくて一緒に遊んでもらえるなんて期待もできない母でしたが、季節の行事は欠かさず大切にしていました。
雛人形を出す時間は、母を独り占めできてうれしかったのかもなあ。厳かで、粛々とした時間。和室が七段飾りに占拠される数日間の特別な感じも、好きだったなあ。
昔ながらの季節の行事を欠かさない、学校行事には必ず参加する、忙しくてもそれだけは母のポリシーだったみたい。それは逆に母の母にやってもらえなかったから。母ががんばったことをわたしは今度は自分の娘にパスダウンしないといけないと思っています。